紹介
台湾交通部国道高速公路局(TANFB)の依頼を受けたFETC(Far Eastern Electronic Toll Collection Company)は、高速道路の利用者が料金所で車を停車させることなく通行料金を支払うことができる、全国的な電子料金収受(ETC)システムを設計しました。料金は、累積走行距離に基づいて電子的に支払われます。最終的にTANFBは、ETCシステムから収集されたデータを分析することによって、より良い予測と交通管理を達成したいと考えています。
この最新のETCシステムは、ドライバーの時間と燃料を節約し、CO2の排出を削減して、交通の流れを改善します。それだけではなく、2014年1月の導入以来、料金収集では99.99%の精度を達成しています。
前述の成果はしかるべくして注目され、このETCシステムは、2015年にIBTTA(International Bridge, Tunnel and Turnpike Association、世界有料道路協会)、およびITS世界会議(ITS World Congress)からの表彰の他、eASIA賞を含む国際的な賞をいくつも受賞しています。
ETCシステムには、距離ベースの通行料金と交通データを収集する、自動的な情報システムの開発が含まれていました。Moxaのソリューションに求められたのは、車両通過の数ミリ秒以内にデータを取得して伝送することに加え、重要なデータの完全性と計算性を確保するため、路側に設置されたキャビネットを保護することでした。さらに、325個の設置支柱全てにおける課題を克服するため、Moxaの製品は、ファンまたはヒーターなしでも、変わりやすい気象状態で動作するように取り付けられました。
システム要求
- レーザーセンサーからのパルス信号をキャプチャする、高速I/O走査速度。
- 大量のデータと画像を転送するための広い帯域幅。
- 24時間年中無休で動作する全天候型の耐久力。
- バックエンドITシステムとの容易な統合。
- 路側デバイスの環境監視。
Moxaソリューション
Moxaの製品は、設置支柱上、そして路側に設置されたキャビネット内で、天候および昼夜を問わず、動作し続けます。設置支柱上のあらゆる状況を克服するため、Moxaの製品は極端な温度変化に耐え、信頼できるデータの取得と接続性を確保します。
- MoxaのioLogik E2212スマートI/Oは、4ミリ秒を下回る高速I/O走査速度を提供し、通過する車両からのパルス信号をキャプチャします。
- 頑丈なEDS-308産業用スイッチは、大量のデータと車両のHD画像を、各設置支柱から路側サーバーに伝送します。
- 無人キャビネット内に取り付けられたioLogik E2210スマートI/Oは、フル機能の環境監視と警報送信のため、RS-485およびSNMPプロトコルに加えて、Click&Go制御ロジックもサポートします。
Moxaを選ぶ理由
- 24時間年中無休で動作する、-40°Cから75°Cの幅広い動作時温度範囲。
- 4ミリ秒を下回る高速I/O遅延で、データの精度と完全性を確保。
- 情報効率性を提供する、ギガビットでのデータおよび画像伝送。
- 容易に統合できる、ITフレンドリーなSNMP通信。
- 侵入検知と警報送信を含む、多様な環境監視に適したスマートI/Oデバイス。