業界で最も多くの品揃えを誇る車載CCTVソリューションのポートフォリオ

最新の車載CCTVビデオ監視システムは、主にIPベースのテクノロジーに依存し、走行中の鉄道運行の監視と調整に必要な情報への直接アクセスを提供します。この監視システムはライブ表示とデータ記録を、列車自体でサポートするだけでなく、オペレーションコントロールセンター(OCC)によるリモートでのサポートも行います。これを可能にするには、列車内および列車-地上間通信に対応する堅牢なネットワークインフラストラクチャが不可欠です。システムインテグレーターがこのシステムをより短期間で構築し、運用保守の労力を削減できるように、Moxaは業界で最も多くの品揃えを誇る車載CCTVシステムのポートフォリオを提供しています。私たちは、多様なIPカメラや汎用コンピュータから、有線および無線の高速ネットワークソリューションに至るすべての要素をカバーし、お客様にお選びいただいています。こうしたMoxaが提供するソリューションによって、お客様はソースベンダー1社ですべてを揃えられるという利点を享受できます。これにより、製品コンプライアンスの問題を削減可能となり、問題が発生した場合には直ちに技術サポートを利用できます。



耐障害性に優れた機器設計

列車用車載システムは長期間にわたって過酷な条件で動作するため、高湿度、温度の変動、継続的な振動に耐える十分な耐障害性と耐久性を備えるとともに、配線の制限から限られたスペースに収まらなければなりません。そのため、Moxaの車載製品はすべて、厳格なEN 50155規格に厳密に準拠するよう特別に設計されており、過酷な環境や高速で走行する列車での安定した動作が保証されています。

車載CCTVインフラストラクチャの重要なトレンド

  • 複数の車載システムを1つのIPトレインネットワークに統合
  • ギガビット接続およびPoE接続
  • コントロールセンターへのリアルタイムビデオストリーミング
  • ネットワークとビデオのパフォーマンスを最適化
  • 車両内の限られたスペースに設置できるよう、少数の機器により多くのサービスを搭載


車載CCTV / PISリファレンスアーキテクチャ

Moxaがあらゆるソリューションを提供します

Moxaは、お客様が必要とするすべての車載ビデオ監視エレメントを提供します。当社のIPカメラはさまざまなフォームファクタで利用でき、さまざまな環境に設置できるよう複数の取り付けオプションが利用できます。コンピューティングプラットフォームには、列車内でビデオ録画できるNVRコンピュータ、運転室でのライブストリーム表示ができるパネルコンピュータ、列車-地上間通信用のマルチWWANコンピュータがあります。ビデオストリーミングはIP監視システムの主要コンポーネントです。Moxaは、レイヤ2およびレイヤ3車載スイッチ、Wi-Fiおよびセルラー製品といった包括的なネットワークデバイスを提供し、ライブストリーミングや高解像度ビデオ録画に対応する高速ネットワークアーキテクチャなどをお客様が構築する際のお手伝をいたします。



  • 多目的な車載IPカメラ

    • 取り付け

      天井、パネル、埋め込み、垂直取り付け

    • レンズ

      オプションの固定焦点距離レンズ(2.8、3.6、4.2、6、8 mm)で、さまざまな画角と距離に対応

    • フォームファクタ

      耐破壊行為、防雨、防塵を備えた金属製またはプラスチック製のハウジング

  • 堅牢なコンピューティングプラットフォーム

    • 多目的NVR

      運転手用車内NVR、乗客用車内NVR、ゲートウェイアプリケーション

    • 頑丈なファンレスパネルコンピュータ
    • マルチWWANコンピュータ
  • 包括的なネットワーキングソリューション

    • 車載L2/L3ネットワーク
    • 列車-地上間無線ネットワーク
    • 沿線ネットワーク

EN 50155 IPカメラであらゆる状況に対応

今日では、列車全体の重要な領域を監視できるよう、数多くの車載カメラが設置されるようになっています。また、車載CCTVシステムは、設置スペースの制限、極度の衝撃や振動、さまざまな照明条件など、列車特有の課題に直面しています。Moxaは、車載カメラにおける世界的なサプライヤとして、より広範なビデオカバレッジ、優れたHD画質、帯域幅とストレージ使用量の最適化を実現可能なIPビデオテクノロジーを提供しています。

    主なソリューション
  • 幅広い選択肢のカメラとレンズタイプによってさまざまな車載シナリオに対応
  • あらゆる照明条件で鮮明な画像を実現する高度な画像処理技術
  • PoE電源によってケーブル配線を削減
  • EN 50155 OT4温度基準(-40~70°C)に準拠
  • 振動、湿度、ほこり、および破壊行為に強い設計

さまざまな用途に最適なものを見つける

どんな製品をお探しのお客様も、MoxaのIPカメラならニーズに合った製品に出会えます。前方カメラおよび後方カメラにより、運転手は線路および線路脇のビジョンをリアルタイムに確認できます。コンシストカメラは客車の内部を監視し、運転室カメラは運転手の行動を即座にキャプチャします。隠しタイプのHDカメラは列車の出入り口の監視に最適です。Moxaは、特殊な設置要件を満たすために、ハードウェアやフォームファクタのカスタマイズも提供しています。

照明条件の変化に即時に対応

列車内での照明条件は、高速でトンネルに出入りするときなど、走行する景観が変わるにつれて大きく変化します。一貫したクリアな画質を提供するためには、急激な照明の変化に瞬時に対応することが重要です。MoxaのIPカメラは、HDおよび1080Pで鮮明なフルモーションビデオをキャプチャでき、WDR、DNR、BLCなどの高度なイメージングテクノロジーをサポートしているため、あらゆる環境で最適な画質を実現します。さまざまな画角と距離に対応できるようレンズタイプを豊富に取り揃えており、あらゆる状況で適切な視野を確保します。

高度な画像処理技術

優れたWDR性能
強い光の抑制
低ルクス環境でもクリアな発色の画像
突然の照明の変化にすばやく適応

ネットワークとCCTVのパフォーマンスを最適化

ビデオストリーミングはIP監視システムに不可欠であり、ネットワークとビデオの両方のパフォーマンスに影響を与えます。MoxaのIPカメラは、CBR Pro™やDynaStream™などのカスタムIPビデオテクノロジーによって、ビデオパフォーマンスの一貫性を維持しながら、帯域幅とストレージ使用量を最適化します。

厳格なEN 50155規格に準拠

Moxaの車載コンピュータは、ワイヤレスネットワークを介してNVRからOCCにビデオストリームとデータを送信するために専用に設計され、リアルタイムの監視を実現します。当社のNVRコンピュータは、複数ストリームからの中断のない同時ビデオ録画を可能にします。運転室の設置スペースは非常に限られているため、当社のパネルコンピュータはファンレスでコンパクトな設計を採用し、PISとCCTVの両方の共通ディスプレイとして機能します。MoxaのマルチWWANコンピュータはセルラー接続オプションとWi-Fi接続オプションの両方をサポートし、ライブCCTVデータをコントロールセンターにストリーミングします。Moxaの車載コンピュータはすべて、EN 50155の耐衝撃性および耐振動性の基準に完全に準拠しており、列車走行時において信頼性の高い動作を保証します。

    主なソリューション
  • NVRコンピュータはホットスワップ可能なHDモジュールを搭載しており、メンテナンスが容易でシステムのダウンタイムを最小限に抑えます。
  • パネルコンピュータは、EN 50155 OT4で要求される70°Cの耐熱性を満たしています。
  • マルチタッチLCD画面を搭載したファンレスパネルコンピュータで、直射日光下でも読み取り可能です。

列車内およびリモートOCCでのライブ表示と記録

イーサネット列車に対する要求の変化

列車がより複雑になるにつれて、CCTVやPISなどの車載システムやデバイス、および乗客向けシステムの数は増加していきます。効率的に運用するには、こうしたインテリジェントな車載デバイスをすべて、単一のイーサネットネットワークに統合する必要があります。特にCCTVシステムは、高解像度ビデオストリームを複数処理し、NVRやワイヤレスアクセスポイントといった広い帯域幅を必要とする複数のエンドデバイスに接続します。これには、高いデータ転送速度をサポートする堅牢なネットワークバックボーンが必要です。さらに、IPカメラなどの車載デバイスに給電するためのPoE機能の要求も急増しています。Moxaの列車内および列車-地上間の高速通信に対応する有線および無線ネットワークソリューションのラインナップは、こうした要求の高まりに対応するよう設計されています。

    主なソリューション
  • 複数のサブシステムを単一の統合ネットワークに統合
  • 高帯域幅(FE/ GE/ 10G/ 802.11n)で複数の同時ビデオストリームをサポート
  • PoE機能により、ケーブル接続の労力とコストを削減
  • 柔軟かつ簡単にネットワークを再構成し、運用効率を向上

多目的な車載イーサネットネットワーク

車載サブシステムはそれぞれ、独自のタスクセットを実行しますが、バックボーンネットワークを介して他のシステムと相互に接続できなければなりません。車載システムを統合するには、イーサネットコンシストネットワーク(ECN)をつなぐ信頼性の高いイーサネット列車バックボーン(ETB)ネットワークが不可欠です。通常、車載CCTVシステムはECN上に構築されているため、ライブビデオを運転室にストリーミングし、IPネットワーク経由で録画することができます。その後、このデータはWi-Fiやセルラー接続を経由して遠隔地のOCCに転送されます。Moxaのフルレンジをカバーする車載スイッチは、信頼性が高くインテリジェントなイーサネット列車ネットワークを構築する強固な基盤となります。

柔軟なネットワークで設置と保守が簡単に

Moxaの車載スイッチソリューションにより、ネットワークの設計、設置、保守を簡単に行うことができます。列車編成は、運行途中で頻繁に再編成されます。標準の冗長性を持たせた設計では、新しい客車が連結されるたびに、リングカップリングを再構成する必要があります。Moxaのダイナミックリングカップリング™(DRC)テクノロジーは、再編成作業中に編成内ネットワークを中断することなく、編成間イーサネットの冗長性を付加します。その結果、CCTV、Wi-Fiアクセス、PISといったイーサネットをベースとするサービスはすべて、カップリングスイッチが運行中に再配置された場合でもシームレスに動作し続けます。改造された車両の場合、Moxaの車両間自動接続(ACC)テクノロジーが無線の車両間リンクを作成し、車内のケーブリングや配線の煩わしさを軽減します。さらに、Moxaのスイッチは、すべてのネットワークデバイスのIP設定を自動的に構成するAuto Configurationをサポートしているため、特に大量のデバイスを導入する場合に必要となる多大な労力を軽減できます。

柔軟でインテリジェントなネットワーク再構成


DRC
(ダイナミックリングカップリング)

インテリジェントな編成内イーサネット冗長性テクノロジーにより、車両の再編成時に、自動設定機能が使用されます。

ACC
(車両間自動接続)

車両間に無線リンクを自動で構築し、運行中に発生する動的な列車の再編成に適応します。

自動構成

    設置や保守を簡素化するため、すべてのネットワークデバイスにIPアドレスを自動的に割り当てます。

柔軟な列車-地上間通信

列車-地上間通信の手段として、セルラーネットワークやWi-Fiネットワークが推奨されるようになってきています。鉄道運行業者はさまざまなシナリオでT2G通信を扱うために、LTEとWi-Fiのハイブリッドソリューションの採用を検討することもあるかと思います。移動中において、列車はセルラー接続を使用することで、地域のキャリアサービスをシームレスに切り替え、ビデオストリームが中断されないようにできます。列車が駅に入るとき、または車庫に戻るとき、記録されたデータをWi-Fi経由ですべてオフロードすることで、キャリアに支払うサービス料金を節約できます。Moxaは、あらゆるタイプのシナリオに対応できるWi-Fiオプションおよびセルラーオプションを提供します。




現在および将来にわたり信頼できるソリューションパートナー

列車向けのリアルタイムの車載ビデオ監視を確立することは、鉄道アプリケーションにおける最も難しい課題の1つです。業界における数十年以上にわたる経験と世界中での実績に基づき、あらゆるコンポーネントを揃えたMoxaの幅広い製品ポートフォリオは、包括的な車載CCTVシステムの構築を実現します。当社の専門家は、業界全体の車載標準の策定を支援するためのIECワーキンググループに積極的に貢献しています。幅広い製品ポートフォリオ、専門知識、業界に深く関わってきた経験を有するMoxaは、現在および将来にわたり、お客様の課題克服をお手伝いする最高のソリューションパートナーとなります。