2018年1月10日、カリフォルニア州ブレア Moxa社は世界初のIEC 61850-3 Edition 2 Class2とIEEE 1613 Class 2に準拠したラックマウントレイヤ2/レイヤ3マネージドイーサネットスイッチPT-G7828/G7728を発表しました。スイッチの28個のポートは全てIEEE 1588v2に準拠したフルギガビットのハードウェアタイムスタンピングに対応します。また、スイッチはさまざまなアプリケーションに対応するために、RJ45 / SFP / PoE+ インターフェイスとデュアルLV / HV電源モジュールを備えています。

IEC 61850-3 Edition 2は変電所の設置からのフィードバックに基づいて長年にわたって開発されています。この最新の規格を遵守することで、厳しい変電所環境にデバイスを設置することができます。さらに、Edition 2のClass 2に準拠しているため、デバイスが高レベルのEMI、衝撃、または振動を受けた場合でも、データの送信は正常に行われます。
ユーティリティのタイミング同期
全てのポートはIEEE 1588v2標準で定義されているハードウェアのタイムスタンピング同期をサポートしているため、PT-G7828 / G7728スイッチがタイムアライメントされたデータ伝送が確実にできます。また、Moxa社の製品はUCAIug相互運用性テストの認証を取得しているので、他メーカーの製品のPTP機能との相互運用性を保証します。さらに、電力システムのアプリケーションにおける高い時刻同期精度を実現するために、デバイスはIEEE C37.238電源プロファイルに対応します。
ホットスワップメンテナンスが可能なモジュラーデザイン
PT-G7828/G7728スイッチは複雑なネットワークの統合とスケーラビリティを簡素化するために構築されました。これを実現するために、4つの固定ギガビットポート、6つのクアッドポートギガビットモジュールスロット、2つの電源モジュールスロットを含む独特なモジュラーアーキテクチャを採用し、さまざまなアプリケーションに対応する十分な柔軟性を確保します。また、ホットスワップ機能により、システムをシャットダウンしたり、スイッチを経由する他の通信に影響したりすることなく、電源モジュールとメディアモジュールの交換が可能になったので、メンテナンスが簡単になりました。
GOOSEモニタリングによる簡単な予防保全を促進
トラブルシューティングを加速するために、PT-G7828 / G7728はイベントレコーダーとして、GOOSEモニタリングにより、IED間の全てのGOOSEメッセージを検査することができます。また、GOOSEメッセージの通信状態をPower SCADAまたはNMSシステムに通知することもできます。このように、GOOSEモニタリングは早期に潜在的問題を特定し、オペレータに問題の発生場所を知らせ、問題の検出を加速し、通信の失敗や中断を未然に防げます。
特徴
- 最大28ポートのフルGbE RJ45 / SFP / PoE+ モジュール
- 最大28ポートのIEEE 1588v2ハードウェアタイムスタンピング
- IEEE C37.238 電源プロファイル対応
- 高速PTPネットワークのトラブルシューティング用PTP同期LED
- ホットスワップが可能な電源とメディアモジュール
- IEC 61850-3 Edition 2 Class 2 と IEEE 1613 Class 2 に準拠
- IEC 61850-90-4データモデリングに基づく内蔵MMSサーバ
- GOOSEモニタリングによる簡単なトラブルシューティング
その他の製品情報
PT-G7728 / G7828ラックマウントレイヤ2 /レイヤ3スイッチシリーズの詳細については、次のURLをご参照ください:
PT-G7728シリーズの詳細:PT-G7728 シリーズ
PT-G7828シリーズの詳細:PT-G7828 シリーズ