製品紹介

Moxa Industrial Linux（MIL）は、高パフォーマンスの産業グレードのLinuxディストリビューションで、産業プロジェクトを加速化するためにMoxaに開発されたものです。MILはDebianベースで標準的なLinuxカーネルのため、複数のシステムでアプリケーションを展開するのが容易になります。

電力、水関連、石油/ガス、輸送、ファクトリーオートメーションなどのスマートシティやスマートインダストリーの長期的なシステムニーズに対処するために、MILの奇数バージョン（MIL v1.0やMIL v3.0など）は10年のLinuxのサポートがあり、これにはセキュリティパッチやバグフィックスも含まれているため、産業プロジェクトを安全かつ持続可能にすることができます。

さらに、Moxaは、10年以上持続可能な信頼性と安全性の高いLinuxベースの組み込みソフトウェアプラットフォームを構築するために、業界リーダーと協業しています。MoxaはLinux Foundation®のメンバーで、Civil Infrastructure Platform（CIP）プロジェクトに参加しています。このプロジェクトは、スマートシティ、公共インフラ、工場の管理と監視を行うオープンソースのプラットフォームを構築し、安全性、信頼性、拡張性、持続可能性を確保することを目的としています。

Debianの互換性

Moxa Industrial LinuxはDebianベースのディストリビューションで、Kernelバージョンの標準的なDebianパッケージすべてを使用できます。メリットには次のようなものがあります。

• Debianによるパッケージの包括的リポジトリへのアクセス

• 現場で実証済みのOSの安定性

堅牢なファイルシステム

Moxa Industrial Linuxに統合されている堅牢なファイルシステムは、ファームウェアのアップグレードやダウングレードの際に次の追加の保護を提供します。

• ファームウェアのアップグレードやダウングレードの際の電力損失発生時におけるシステムの運用を保証

• 高速かつ安全なデフォルトへのリセット機能をシステムに内蔵

OTA（Over-the-air）のソフトウェア更新

ゲートウェイコンピュータは通常リモートサイトに配置されているため、システムやアプリケーションをアップグレードするのは困難な作業です。リモートコンピュータのファームウェアをアップグレードするための最適な方法では、セルラーやWiFiのようなワイヤレス技術が利用されます。Moxa Industrial LinuxはリモートアップグレードのためにAPT (Advanced Packaging Tools)ソフトウェアアップグレードメカニズムをサポートしています。

長期的サポート

Moxa Industrial Linuxを利用すると、システム全体を頻繁にアップグレードせずに、ユーザーは同じカーネルバージョンとDebianユーザースペースを維持できます。さらに、10年間のライフサイクルフェーズを通じたMoxa Industrial Linuxのサブスクリプションサービスにより、次のようなセキュリティ更新とバグフィックスが提供されます。

• クリティカルなセキュリティパッチ

• 高優先度のバグフィックス

*詳細については、https://www.moxa.com/Moxa/media/Products/document/Moxa-Industrial-Linux-SLTS.pdfを参照してください。