製品紹介

MX-AOPC UAスイートにはMX-AOPC UAサーバー、ビューア、ロガーが含まれており、これらはすべてOPC UA（Unified Architecture）規格に基づいています。OPC UAは次世代のOPC規格（IEC 62541）であり、これによって、リアルタイムデータおよび履歴データにアクセスするためのまとまりのある、安全で信頼できるフレームワークが提供されます。MX-AOPC UAサーバーはMoxaのアクティブモニタリング技術を継承しているだけでなく、データのポーリングためのModbusプロトコルをサポートして、安全で信頼できるゲートウェイを提供し、エッジデバイスをSCADAシステムにブリッジします。MX-AOPC UAビューアはOPC UAクライアントであり、これによってユーザーは、タグ値およびサーバーのステータスを簡単に表示できます。MX-AOPC UAロガーは、データログを変換して中央データベースにアップロードする、もう一つの便利なクライアントです。MoxaのMX-AOPC UAスイートにより、ユーザーは、アラーム、リアルタアイム更新を即座に受信し、履歴データを保存し、タイムリーなリスク防止と堅実なメンテナンス応答の両方を可能にすることができるようになりました。

OTとITシステムの間の安全なデータ接続の作成

従来、OTおよびITエンジニアが、現場でデータに使用される何千ものレジスタをポーリングするエージェントプログラムを作成するのは難しいことでした。この問題は、現場のデータはフィールドバスプロトコルを使用して処理されるけれども、データをITデータベースに書き込む必要があるという事実に起因します。特に、生成される追加の負荷がレガシーデータ取得方法に依存するシステムに多大な負担をかける可能性があるため、設備をスケールアップする時期になると、この問題は非常に深刻なものになります。MX-AOPC UAスイートを使用することで、Modbusプロトコルを介して現場のレジスタからデータを収集することが可能になります。その後、SCADAシステムなどのOPC UAクライアントにデータを提供したり、MX-AOPC UAロガーを使用してITデータベースにデータを書き込んだりすることが可能になります。追加のプログラミング作業は一切必要ありません。もう1つの利点は、MX-AOPC UAスイートは暗号化および証明書交換のためのセキュリティポリシーオプションを用意しているため、データ接続と送信のセキュリティを確保できることです。

プッシュタイプ伝送による効率的なデータ取得（インターバルまたは例外メソッドによるレポート）

Moxaはオートメーション業界で「アクティブタイプ」OPCソフトウェアのコンセプトを開拓してきました。当社製MX-AOPC UAサーバーは、標準のOPC UAプロトコルに加えて、ポーリングアーキテクチャと非ポーリングアーキテクチャの両方を提供し、Moxaのデバイスからプッシュベースの通信を使用する代替手段をユーザーに提供します。プッシュ技術を使用した場合、I/OステータスがMXAOPC UAサーバーに合わせて更新されるのは、I/Oステータスが変更された場合、事前に構成された間隔に達した場合、またはユーザーがリクエストを発行した場合のみです。このプッシュ技術の適用により、メタデータのオーバーヘッドが削減され、従来のプルベースのアーキテクチャよりも高速なI/O応答時間とより正確なデータ収集が実現します。Moxaの「アクティブ技術」の利点により、ユーザーはアラームとリアルタイムの更新をすぐに受信できるようになり、タイムリーなリスク対応が可能になります。

ネットワーク障害後の、SDカードからの自動データ補完

RTUを使用する利点の1つは、中央サイトからネットワークを介してデータを収集できることです。理想的な運用の場合、ネットワーク障害後、RTUは、ネットワークのオフライン時に収集されたデータログを伝送することができます。MoxaのMX-AOPC UAロガーはこの処理を可能にするだけでなく、簡単に行えるようにします。MX-AOPC UAロガーは、リアルタイムデータ収集のためにMXAOPCUAサーバーと対話する標準OPCインターフェースを提供します。MX-AOPC UAロガーは、各ネットワーク接続後に、個々のデバイスにあるSDカードに保存されている履歴データを、ローカルに保存されているリアルタイムデータと比較し、欠落したデータをRTUに再送信するように要求することで、失ったデータを補完します。

自動データサプリメントの補完としてのオンデマンドおよびオンスケジュールのデータサプリメント

不安定なネットワーク状態またはデータベースへのアクセスの失敗により、自動データサプリメントが失敗する可能性があります。これらの問題を回避するために、MX-AOPCロガーは「オンデマンド」および「オンスケジュール」のデータサプリメントもサポートしています。「オンデマンドデータサプリメント」では、ユーザーがいつでも手動でデータサプリメントをトリガーできます。「オンスケジュールデータサプリメント」では、MX-AOPCロガーがデータサプリメントを毎日自動的に実行するための固定時刻を指定できます。