Linuxカーネルのcopy_page_to_iter_pipe関数とpush_pipe関数において、新しいパイプバッファ構造体の「flags」メンバが適切に初期化されないために、古い値を含む可能性があるという欠陥が発見されました。この欠陥を利用して、特権のないローカルユーザーが読み取り専用ファイルで保証されているページキャッシュ内のページに書き込みを行い、それによりシステム上での自身の特権を引き上げる可能性があります。
Moxaは、この脆弱性によって影響を受ける自社製品が存在するかを判断するために調査を実施しています。このたびの公開時点では、影響を受けるMoxaの製品はありません。
Moxaの製品セキュリティインシデント対策チーム(PSIRT)は今後も状況の監視を続けます。この脆弱性の状況に更新があり、Moxaの製品に影響が及ぶ可能性がある場合は、最新情報を速やかにご提供します。