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製品サポート

セキュリティアドバイザリ

概要

ThingsPro 2シリーズのシステムソフトウェアの脆弱性

  • アドバイザリーID: MCSA-181001
  • バージョン: 1.0
  • 公開日: 2018年10月17日

MoxaのThingsPro 2シリーズのシステムソフトウェアに複数の製品脆弱性が見つかりました。これを受け、Moxaはそれらの脆弱性に対処するための関連対策をリリーズしました。

見つかった脆弱性の種類と潜在的な影響は以下の通りです。

項目 脆弱性の種類 影響
1 ユーザー列挙 リモートの攻撃者がWebアプリケーション内の有効なユーザーを発見できます。またブルートフォースを使用することで、この脆弱性を悪用し、対応するパスワードを発見できます。
2 ユーザー特権のエスカレーション この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者はより多くの特権を獲得できます。
3 アクセス制御の不備 この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者はより多くの特権を獲得できます。
4 サーバーがパスワード変更時に古いパスワードを要求しない リモートの攻撃者が容易にパスワードを変更できてしまいます。
5 機密情報の平文保存 リモートの攻撃者が権限トークンを推測できます。
6 隠しトークンに特権のエスカレーションが存在 リモートの攻撃者が隠しトークンAPIへのアクセスを通じてroot特権を獲得し、コマンドを実行できる可能性があります。
7 コードのリモート実行 リモートの攻撃者がこれを利用して文字列を注入し、サーバーに追加のコマンドの実行を強制できます。
影響を受ける製品およびソリューション

影響を受ける製品

影響を受ける製品とファームウェアバージョンは以下の通りです。

製品シリーズ 影響を受けるバージョン
ThingsPro 2 シリーズ ソフトウェアバージョン2.1以前

 

対処方法

Moxaが提供するこの脆弱性の影響を受ける製品への対策は以下の通りです。

製品シリーズ 対処方法
ThingsPro 2 シリーズ 項目1 - ユーザー列挙に関して、Moxaは例えば以下のような強力なパスワードの使用を提案します。

• 少なくとも8文字
• 数字(0~9)を少なくとも1つ使用
• 小文字と大文字(A~Z、a~z)を組み合わせる
• 特殊文字(~、!、@、#、$、%、^、&、*、-)を少なくとも1つ使用

MoxaはThingsPro 2 バージョン2.3以降に向けた新しいファームウェアをリリースすることで、これらの脆弱性に対応しました。ファームウェアの入手については、営業担当者までお問い合わせください。

 

謝辞

Kaspersky Lab ICS CERTのAlexander Nochvay氏には、この脆弱性を報告し、製品のセキュリティ強化に向けて当社と協力し、お客様へのより良いサービスの提供を支援していただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

 

改訂履歴

バージョン 説明 公開日
1.0 最初の公開 2018年10月17日
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