持続可能なエネルギーへの移行を支える重要な一歩
世界的にカーボンニュートラルの実現とエネルギートランジションへの取り組みが加速する中、再生可能エネルギーの導入拡大や気候変動に伴う異常気象の増加により、電力系統のレジリエンス強化と安定した電力供給の確保がこれまで以上に重要となっています。
こうした課題に対応するため、Moxaは台湾スマートグリッド産業協会(Taiwan Smart Grid Industry Association)、台湾電力(Taipower)、台湾経済研究院(Taiwan Institute of Economic Research:TIER)と連携し、「2025 Asia-Pacific Power Summit」を共催しました。本サミットでは、スマートグリッド、エネルギーのデジタル化、再生可能エネルギーの統合をテーマに、国や業界の枠を超えた対話の場を提供しました。
サミットには、アジア太平洋地域の電力会社、システムインテグレーター、エネルギー関連企業、研究機関などから250名を超える関係者が参加しました。参加企業・機関には、東京電力、関西電力、韓国電力公社(KEPCO)、台湾電力、Indonesia Power、オーストラリアのEndeavour Energyに加え、Electric Power Research Institute(EPRI)やSalt River Project(SRP)などの研究機関も名を連ねました。
Moxaは、産業用通信分野で培った専門知識を生かし、電力会社、エネルギー関連企業、システムインテグレーターをつなぐ役割を担うことで、知見の共有と業界横断的な協力を促進しました。今後もこうした取り組みを通じて、アジア太平洋地域における持続可能なエネルギー社会の実現に向けた基盤づくりに貢献していきます。
次世代電力網におけるMoxaの役割
1. 電力系統のレジリエンス向上と需給バランスの最適化
再生可能エネルギーや分散型電源の導入拡大に伴い、電力系統の変動性や不確実性は高まっています。脱炭素化を進めながら安定した電力供給と系統の安全性を維持することは、次世代電力網における重要な課題です。エネルギートランジションとエネルギーセキュリティを実現するためには、高いレジリエンス、自動化、リアルタイム性を備えたスマートグリッドが不可欠です。
Moxaは、安全性と信頼性に優れた産業用ネットワークおよび通信ソリューションを提供し、リアルタイム監視・制御を実現する電力通信ネットワークの構築を支援しています。これにより、負荷管理、異常検知、分散型エネルギーリソース(DER)の協調制御を実現し、再生可能エネルギーの導入拡大に伴うリスクへ対応するとともに、電力系統全体の応答性とレジリエンスの向上に貢献しています。
2. 再生可能エネルギーの統合とエネルギー市場のオペレーションを活性化
再生可能エネルギーの大規模な統合においては、技術面だけでなく、電力市場の制度、エネルギー貯蔵システムの活用、複数システム間の連携も重要な課題となります。エネルギートランジションを実現するためには、太陽光発電、風力発電、蓄電システム、デマンドサイドリソースを統合するとともに、グリーン電力取引や柔軟な電力運用を支える仕組みが求められます。
Moxaは、分散型エネルギーリソースやエネルギー貯蔵システムを支える通信・データ基盤の構築を支援しています。エネルギーマネジメントシステム(EMS)、マイクログリッド、電力市場プラットフォーム間で、安全かつ信頼性の高いリアルタイムデータ通信を実現することで、再生可能エネルギーの最適な運用、デマンドレスポンス、グリーン電力取引を支援し、エネルギー資源の効率的な活用に貢献しています。
3. 国際的な連携によるデジタルグリッド・エコシステムの推進
電力系統の変革は、電力、ICT、サイバーセキュリティ、政策、産業ガバナンスなど、多様な分野が連携して取り組む国際的かつ業界横断的なプロジェクトです。移行に伴うリスクを低減し、技術開発や標準化を加速するためには、国際的な連携と知見の共有が欠かせません。
2025 Asia-Pacific Power Summitでは、Moxaが電力会社、研究機関、テクノロジーパートナー間の国際的な対話を推進しました。重要インフラ向け通信およびサイバーセキュリティ分野で培ったMoxaの専門知識を生かし、業界パートナーのデジタルグリッド化における効率性、安全性、信頼性の向上を支援することで、よりレジリエンスが高く持続可能なエネルギーエコシステムの構築に貢献しています。