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Moxa、スマートグリッドEXPO 2019に出展し、IEC 61850に準拠した変電所向けPRP/HSR通信およびコンピューティング・ソリューションを展示紹介

2019年1月30日

  • 会社情報

台北(台湾)、2019年1月30日 - IEC 61850に準拠した変電所向け通信およびコンピューティング・ソリューションのリーディングプロバイダであるMoxaは、2月27日から3月1日まで東京ビッグサイトで開催されるスマートグリッドEXPOにおいて、IEC 61850変電所の監視制御用途向けに、PRP/HSR通信とコンピューティングを完全統合した業界初となる「IEC 61850スマート変電所自動化ソリューション」を発表すると共に、同ソリューションに関するライブ・デモを行います。このソリューションは、イーサネットスイッチ、デバイスサーバ、コンピュータの組み合わせによって電力系統の監視制御システム(SCADA)を実現するものです。本ソリューションは、Moxaの日本正規代理店であるアイ・ビー・エス・ジャパン株式会社(本社:神奈川県海老名市)のブース(No.E37-11)で展示されます。またMoxaでは、再生可能エネルギーの応用分野で使用されるエネルギー管理システム(EMS)に向けた産業用IoTゲートウェイ・ソリューションも展示します。

ライブ・デモンストレーション1:
IEC 61850変電所におけるPRP/HSRインフラ、およびサイバーセキュリティの検出と保護

ミッションクリティカルなアプリケーションや、時間に関する要件の厳しいアプリケーションでは、ミリ秒単位のネットワーク中断すら許容されません。IEC 61850の第2版では、変電所自動化システムで使用されるGOOSEプロトコルやSMVプロトコルについて、通信冗長性の実現に要する時間をバンプレス(切り替え時間がゼロ)である必要があると明確に規定しています。

同展のライブ・デモでは、業界初となるPRP/HSR統合型の通信およびコンピューティング・インフラを紹介します。これは、MoxaのギガビットPRP/HSR冗長ボックス(RedBox)「PT-G503」、管理サーバとして機能するネイティブのPRP/HSRラックマウントコンピュータ「DA-820」、IEC 61850準拠のラックマウント・イーサネットスイッチ「PT-7728-PTP」と「PT-G7728」、シリアルデバイスサーバ「NPort S9000I」から構成されます。これらを活用して、高精度な時刻同期に関する要件を満たすと共に、ゼロタイム・リカバリーの提供、単一のリンクやノードのエラーを回避、効率的でビジュアル化されたPRP/HSRネットワーク管理を実現します。また本システムは、新規用途および改修用途のいずれにおいても、柔軟なハイブリッド接続のオプションを利用することで、レガシー・デバイスのPRP/HSRネットワークへの接続を可能とするブリッジが提供されます。

サイバーセキュリティに関しては、GOOSE通信の異常を特定可能なほか、これらをMMS経由でレポートするといった「IEC 61850準拠のスイッチに基づくGOOSEパフォーマンス監視」を行うことで、スイッチによって変電所のITネットワーク・アーキテクチャーが強化され、サイバー攻撃に対する保護性能が向上する様子を紹介します。またGOOSEリプレイ攻撃が行われた場合などに、SCADA内でサイバー攻撃が発生している可能性のある場所を迅速に特定してマッピングする方法についても紹介します。

ライブ・デモンストレーション2:
IoTに対応したマイクログリッド・エネルギー管理システムに向けた産業用接続

さらに同展では、Moxaの産業用IoTゲートウェイによって、再生可能エネルギーのスマートな発電と送電の効率的なモニタリングが実現する様子も紹介します。Moxaの「UCシリーズIIoT LTEゲートウェイ」は、プロトコル変換、TLS 1.2、AzureおよびAWSに対応した組み込みIoTクライアントをサポートすることによって、エッジからクラウドへの安全なリアルタイムのデータ取得機能を提供し、マイクログリッド用途に最適化されたエネルギー管理を可能にします。またMoxaのソリューションを活用することで、分散したフィールドデバイスを簡単にデプロイ、管理、監視できる上、これらをローカルのSCADAおよびクラウドのサービスやアプリケーションに統合可能となります。

ブース#E37-11にご来場いただき、これらの先進的なソリューションをご体験ください。Moxaの展示ブースでは皆様のご来場を心より歓迎いたします。また、ブース内でのミーティングを予約することもできます。Moxaのソリューションの詳細については、info@ibsjapan.co.jpまでお問い合わせください。

【展示会情報】

第9回 国際 スマートグリッドEXPO
日時:2019年2月27日(水)~3月1日(金)10:00~18:00(最終日のみ17時まで)
会場:東京ビッグサイト
小間番号:E37-11

※ 参考情報

* IEC 61850通信について

IEC 61850は変電所自動化に関する標準であり、国際電気標準会議(IEC)の技術委員会57(TC57)による電力システム向け参照アーキテクチャーに含まれています。IEC 61850標準の主要な項目の1つに、特定タイプのデータ伝送を処理する際に使用する伝送プロトコルがあります。IEC 61850で定義されている抽象データ・モデルは、MMS、GOOSE、SMVなどいくつかのプロトコルにマッピングできます。これらのプロトコルを高速なTCP/IPネットワーク上で動作させることによって、保護継電器に必要な高速の応答時間(4ミリ秒未満)を実現できます。

  • MMS:監視目的に使用される変電所の状態情報は、MMS(Manufacturing Message Specification)プロトコルを使用して送信されます。
  • GOOSE:制御信号や警告などの重要なデータは、GOOSE(Generic Object Oriented Substation Events)プロトコルを使用して送信されます。
  • SMV:送電線の電流や電力に関する測定項目は、SMV(Sampled Measured Values)プロトコルを使用して送信されます。

* MoxaのIEC 61850スマート変電所ソリューションについて

Moxaは、IEC 61850およびIEEE 1588に基づくスマート変電所ソリューションのグローバルリーダーであり、変電所自動化に向けたネットワーク製品やコンピューティング製品を幅広く提供しています。Moxaは、IEC TC57の作業グループ10に参加するほか、CIGREの団体メンバー、台湾スマートグリッド産業協会の幹事も務めています。Moxaは、革新的なテクノロジーの専門知識を活用し、各市場に適したスマート変電所業界向けの実践的なネットワークとコンピューティングのソリューションを提供しています。Moxaは産業用ネットワークにおいて30年以上の経験を有し、そのソリューションは、現在世界中で500以上におよぶ変電所の管理に利用されています。これらの中には、世界初の完全統合されたIEC 61850およびIEEE 1588スマート変電所も含まれています。詳しくは、http://www.moxa.com/solutions/substationをご覧ください。

Moxaについて

Moxaは、産業用IoT(Internet of Things)を実現可能にするエッジコネクティビティ、産業用コンピューティング、ネットワークインフラストラクチャソリューションのリーディングプロバイダです。産業界で35年以上の経験を誇るMoxaは、世界中で1億2百万台以上のデバイス接続を提供し、85か国以上に販売代理店およびサービスネットワークを持ちます。

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