台湾・台北、2025年3月25日— 産業用通信およびネットワーキングのリーダーであるMoxaは、次世代64ビットArmベースコンピュータの発売を発表します。
UC-3400AおよびUC-4400Aシリーズは、業界をリードするデュアルワイヤレス、5G/LTE、およびWi-Fi 6接続に対応しています。Arm® Cortex-A53クアッドコアプロセッサを搭載し、デュアルワイヤレス接続機能を備えたこれらのコンピュータは、信頼性の高いRFパフォーマンスを確保するために厳格なテストが実施されており、産業用IoTアプリケーションにおいて卓越した性能を発揮します。
Research and Markets[1] による産業オートメーションおよびワイヤレスIoTに関するレポート Industrial automation and wireless IoT によると、産業オートメーション分野におけるアクティブなワイヤレスIoTデバイスの設置台数は、2023年末の5,650万台から2028年には1億1,030万台に増加すると予測されています。産業環境におけるワイヤレスデバイスの増加に伴い、事業者は多様なワイヤレス技術を理解し、自社のニーズに最適に活用するという課題に直面しています。
これらの課題に対応するため、Moxaは新たに64ビットArmベースのコンピュータを発表しました。本製品はクアッドコアプロセッサ、信頼性の高いワイヤレス接続、開発を容易にするシンプルなシステムソフトウェア、IEC 62443-4-2 セキュリティレベル2準拠、さらにセキュリティパッチおよび修正を含む優れた10年間のOSメンテナンスを特長と、卓越したエネルギー効率と高いパフォーマンスを実現し、お客様がビジネスを迅速かつ容易に拡大できるよう支援します。
「Moxaは、過酷な産業環境下においてもエッジコンピューティングデバイスがクラウドへ確実に接続できるよう、Wi-Fi、セルラー、5Gを含むワイヤレス通信技術への投資を継続しています。」 デュアルワイヤレス接続により、途切れのないデータ伝送が保証され、IIoTアプリケーションにおける生産性を最大化します」と、インダストリアルワイヤレスおよびArmベースコンピュータ部門責任者のRyan Tengは述べています。
高速ワイヤレスおよびネットワークトラブルシューティングが生産性を最大化
UC-4400Aシリーズは、Moxa初の5G対応Armベースコンピュータであり、超低遅延、高い接続インターフェース密度、強化された信頼性を備え、リアルタイムデータ処理を実現するとともに、産業用途において最多のデバイス接続を可能にします。Wi-Fi 6E接続用拡張モジュールは、帯域幅を拡大し、干渉を大幅に低減することで、より高速なデータ伝送を実現します。さらに、MoxaはQualcommと提携し、Qualcomm Extended Diagnostics Monitor(QXDM)による高度なログ解析およびトラブルシューティングサポートを提供し、ワイヤレス接続の品質をさらに向上させます。
デュアルワイヤレス接続による信頼性とパフォーマンスの強化
UC-3400AおよびUC-4400Aシリーズは、1台のコンピュータでセルラーとWi-Fiの両方の機能を統合し、デュアルワイヤレス接続の利点を提供します。この組み合わせにより、いずれかの接続がダウンした場合でも継続的な運用を維持するための接続冗長性が確保されます。Moxa Connection Manager (MCM)ユーティリティは、セルラーとWi-Fi間のシームレスなフェイルオーバーを実現し、システムの信頼性を高めます。これにより、途切れのないデータ伝送が求められる重要な産業用途に最適なコンピュータとなります。さらに、ロードバランシングを活用することで、両方の接続にわたるデータトラフィックを最適化し、ネットワークのパフォーマンスと効率をさらに最大化できます。
グローバル認証および産業グレードの製品設計により、信頼性の高い運用を実現
UC-3400AシリーズおよびUC-4400Aシリーズは、UL、FCC、CE、RCMのほか、北米キャリアであるPTCRB、AT&T、Verizon(2025年第1四半期に認証取得予定)によるグローバルな試験および認証を受けています。 さらに、UC-3400Aシリーズは、危険環境下でのATEXおよびCID2要件に対する試験が実施されており、2025年第2四半期に認証取得予定です。これらの認証は、多様な産業環境や地域において、シームレスかつ安全なデータ伝送を実現します。
またUC-3400AおよびUC-4400Aシリーズは、過酷な環境下でも使用できるよう設計されており、-40~70°Cの温度範囲でワイヤレス機能とともに動作可能です。本コンピュータは、分散型エネルギーリソース、産業オートメーション、石油・ガス分野のアプリケーションに最適です。5年間の製品保証および10年間のOSサポートにより、長期的な信頼性を実現します。
IEC 62443-4-2 セキュリティレベル2準拠により、資産を安全に保護し、時間を節約
MoxaのUC-3400AおよびUC-4400Aシリーズは、Moxa Industrial Linux(MIL3)を搭載し、IEC 62443-4-2 セキュリティレベル2の要件に準拠しているため、ユーザーはセキュリティ機能の開発期間を少なくとも6か月短縮できます。セキュアオペレーティングシステムには、Secure Boot(セキュアブート)が含まれており、これはエッジコンピュータが検証済みかつ認証済みのブートローダーおよびオペレーティングシステムからのみ起動することを保証する組み込みのセキュリティ機構です。 Hardware Root of Trust(ハードウェアルートオブトラスト)は、ハードウェアベースの信頼の連鎖検証シーケンスであり、Secure Bootプロセスおよびソフトウェアアップデートを保護し、不正アクセスからシステムを防御します。
産業用4G・Wi-Fi 6コンピュータ - UC-3400Aシリーズの主な特長
- Arm® Cortex-A53 クアッドコア 1.4 GHz プロセッサ
- 最大2つのシリアルポートおよび2つのCANポート
- デュアルワイヤレスLTEおよびWi-Fi 6対応(LTEおよびWi-Fi 6内蔵モデル)
- -40~70°Cの動作温度範囲(ワイヤレス接続対応)
- IEC 62443-4-2 セキュリティレベル2要件に準拠
- 5年間保証
- 10年間のOSメンテナンス(セキュリティパッチおよび修正を含む)
産業用5G・Wi-Fi 6Eコンピュータ - UC-4400Aシリーズの特長
- Arm® Cortex-A53クアッドコア 1.6 GHz プロセッサ
- 最大4ポートのシリアルポート(オプションで絶縁対応)、2つのCANポート、4つのDI、4つのDO
- デュアルワイヤレスLTE/5GおよびWi-Fi 6E対応(5G内蔵モデル)
- -40~70°Cの動作温度範囲でワイヤレス接続に対応
- IEC 62443-4-2 セキュリティレベル2に準拠
- 5年間保証
- 10年間のOSメンテナンス(セキュリティパッチおよび修正を含む)
製品情報および技術仕様は、 UC-3400A および UC-4400A 製品ページをご覧ください。