紹介
複数のコンプレッサーステーションがパイプラインに沿って配置され、ステーション同士は12マイル(19.3km)離れています。コンプレッサーステーションはそれぞれ、現場の集約ポイントとしての役割を持ち、RTUデバイスとセンサーから圧力レベルやガスレベルなどの情報を収集しています。中央の拠点でアセットを一括管理するために、同社は長距離通信システムに900MHzのシリアル無線を導入していました。しかし今では、無線は期待どおりに機能せず、中央の拠点から通信を管理することが難しくなっています。パイプラインがコントロールセンターから何キロも離れているため、同社はコンプレッサーステーションとネットワークオペレーションセンターの通信バックホールの構築に役立つ費用効果の高いワイヤレスソリューションで、かつ現場からのデータの集約に有用なソリューションを探していました。
システム要求
- ネットワークのバックホール部分、コンプレッサーステーション、およびネットワークオペレーションセンターに利用できる長距離無線通信機能
- データ集約のために無線ネットワークを介してModbusシリアルデータを取得
- Class 1 Division 2 ATEX認証とIECEx認証、および広範な動作温度範囲
Moxaソリューション
同社は無線ネットワークのバックホールを構築するためにワイヤレスブリッジ接続のマスター/スレーブモードをサポートしているMoxaのAWK-3131A 802.11n AP/ブリッジ/クライアントを導入しました。無線バックホールを構築する際の課題の1つとして、干渉を回避し、信頼性の高い通信を確保することが挙げられます。このエネルギー供給会社は、従来の2.4GHz帯域を使用する場合と比較して干渉が軽減する5GHz帯域を備えたMoxaのAWK-3131Aを導入することを決めました。一般的に、5GHz帯域で最大20kmのスムーズな伝送を実現するのは非常に困難です。しかしAWK-3131Aシリーズは、Moxa独自のメカニズムを使用して、コンプレッサーステーションとネットワークオペレーションセンターの無線バックホールの構築を可能にします。
同社は、現場の集約にはMoxaのMGate W5208無線プロトコルゲートウェイを導入し、現場からModbusデータを取得して無線接続を介してコンプレッサーステーションに送信するようにしました。以前はデータ集約に無線通信を使用していましたが、MGate W5208無線プロトコルゲートウェイを導入することで、有線通信ネットワークを構築するコストがかからずに済みます。また、集約されたデータは、無線接続を介してネットワークのバックホール部分にシームレスに送信できます。Moxaの無線プロトコルゲートウェイを利用することで、より費用効果の高いソリューションを利用してデータ取得ができるようになります。
Moxaを選ぶ理由
- 信頼性と安全性の高い無線通信で最大20kmのバックホールネットワークが構築可能
- Modbusシリアルデバイスを無線LANに接続できる2-in-1ゲートウェイで、コスト削減と複雑なシステムの簡素化を実現
- ネットワークバックホールの開発だけでなくデータ集約もできる費用対効果の高いソリューション