OTデバイスのファームウェアや認証情報を、最後に更新したのはいつですか?
もし「一度もない」という答えでも、決して珍しいことではありません。ただし、その状態では攻撃の標的になる可能性があります。ITネットワークとOTネットワークの統合が進む中、監査担当者は、PLCやシリアルベースの機器を接続している、長年使われている機器を見過ごさなくなっています。こうした機器は、セキュリティパッチが適用されていない侵入口と見なされる可能性があります。一方、現場では別の問題もあります。厳格化するITセキュリティ要件への対応が求められる一方で、その対応のために生産設備を停止することは容易ではありません。重要なのは、エッジ接続をアップグレードする必要があるかどうかではなく、生産を止めることなく、どのようにセキュリティを強化するかということです。
「目立たなければ攻撃されない」という考え方は、もはやOTネットワークの防御策にはなりません。むしろ、リスク要因となります。現在、攻撃者はネットワークの弱点であるエッジ層を狙っています。デフォルトパスワードのまま運用されている、管理されていないシリアルデバイスサーバーやプロトコルゲートウェイ、適切な保護が施されていないデータ通信は、重要インフラへの直接的な侵入口となる可能性があります。これらを放置することは、IT部門にとって単なる運用上の負担となるだけではありません。攻撃者に悪用される攻撃対象領域を生み出し、保守コストの増大や法規制上の罰則につながるなど、施設全体をリスクにさらすことになります。
このギャップを埋めるためには、エッジ接続について厳格なセキュリティチェックを行う必要があります。現在お使いのOTデバイスは、以下の7つの基準を満たしていますか?
1. ログインセキュリティ:
「admin」や「1234」などのデフォルトのアカウント名やパスワードを使って、誰でも機器にログインし、完全なアクセス権限を取得できる状態になっていませんか?
(要件:認証情報の強制変更/ロールベースのアクセス制御)
2. データの暗号化:
シリアル機器とネットワーク間を流れるデータは、通信を傍受されると誰でも読み取れる状態になっていませんか?
(要件:暗号化/認証/証明書)
3. アクセス制御:
ネットワーク上の任意のコンピュータから、重要なシリアル機器に接続できる状態になっていませんか?
(要件:IPホワイトリスト/アクセス制御リスト(ACL)/不要なサービスの無効化)
4. 改ざん防止:
攻撃者が機器に偽のファームウェアをインストールした場合、そのファームウェアの実行を機器側で拒否できますか?
(要件:セキュアブート/ハードウェアルートオブトラスト)
5. デジタルフットプリント:
午前3時に誰かが設定を変更したり、機器を再起動したりした場合、誰が操作したのかを記録として確認できますか?
(要件:システムログ/インシデントログ/タイムスタンプ)
6. 一元管理:
ユーザーアカウントやイベントログを一元的に管理する仕組みがありますか?それとも、機器ごとに個別管理していますか?
(要件:RADIUS、TACACS+/リモートSyslog/RFC形式)
7. セキュリティアップデート:
過去24ヶ月以内に機器にセキュリティパッチやファームウェアアップデートを適用しましたか?
(要件:ベンダーによる脆弱性管理)
セキュリティ対策は、単なる埋没コストではありません。対策を先送りすることこそが、将来の負債となります。手作業による保守にかかる運用コスト(OpEx)を考えてみましょう。管理されていないエッジノード200台に対して、1台ずつパッチを適用するには、およそ50時間の作業が必要になります。これは数週間にわたる生産性の低下につながる可能性があり、しかも、この作業を3カ月ごとに実施する必要があります。エッジ環境の管理を自動化することで、こうした潜在的な技術的負債を削減できます。同時に、セキュリティ侵害や予期せぬダウンタイムによる深刻な経済的損失から環境を保護し、さらに重要なこととして、法規制への対応を確実にして罰則のリスクを回避できます。規制は、単なるベストプラクティスから法的要件へと変化しています。EUのサイバーレジリエンス法(CRA)は2027年の適用を見据えて進展しており、現在の投資には、将来の法規制への対応も求められます。セキュリティ対策が不十分な接続環境に、設備投資(CapEx)を無駄に費やす必要はありません。IEC 62443に準拠し、変化するコンプライアンス要件への対応を考慮して設計された、Moxa NPortおよびMGate G2シリーズのようなソリューションを選択しましょう。
ITとOTの間にあるギャップを埋める時が来ています。セキュリティと安定性のどちらかを選ぶのではなく、ネットワーク接続そのものを競争力へと変えていきましょう。
60秒で完了する エッジセキュリティ評価 を実施して、現在のセキュリティ対応状況を確認しましょう。パーソナライズされた対応準備度スコアを取得し、技術的なセキュリティ上のギャップを把握するとともに、現在のエッジセキュリティ環境にどのようなリスクがあるのかを確認できます。