ケーススタディ

セキュアなデータ転送で航空交通管理の安全性を向上

紹介

セキュリティは長きにわたって、航空業界における最優先事項となっています。航空交通管理(ATM)とは、地上および上空の航空機の移動管理に必要なシステムやアクション全体のことであり、航空交通の安全を維持する上で大きな役割を果たすものです。オペレーションのさまざまな段階で、多種多様な設備やデバイスの相互通信が必要となります。ATMで重要なのは、屋外、過酷な気候、遠隔地などの、いかなる状況でも稼働できることです。また、安全かつ安定したオペレーションを維持するために、すべての関連データを正確かつセキュアに収集し、監視する必要もあります。

以上のことから、ATMシステムを構成するデバイスやコンポーネントは以下の要件を満たしている必要があると言えます。

  1. 屋外、遠隔地、長距離間といった過酷な環境に適した、産業用グレードの堅牢な設計により、ATMオペレーションの信頼性と安定性を確保。
  2. データをハッカーから保護する、最高クラスのネットワークセキュリティ。ModbusなどのOTプロトコルは基本的に伝送時のセキュリティを考慮した設計となっていません。そのため一部の政府では、空港などの人目の集まる場所で、インターネットに接続してデータを転送する際にはITプロトコルを使用することを義務付けています。今日最も広く使用されているITプロトコルでは、極めてセキュアな設計が重視されています。そうしたプロトコルで重要なこととして、盗聴やハッキングに対する強固な防衛の最前線を築く、データ暗号化が挙げられます。例えばSNMPはIT分野で広く使用されています。SNMPトラップおよびSNMPインフォームと組み合わせて、ポーリングベースの通信にもアラームベースの通信にも使用できることから、SNMPは最も広く使用されている空港監視用プロトコルの1つとなっています。

システム要求

  1. 滑走路照明、タワー照明、航行支援装置といった、多種多様な空港設備からのデータを収集および監視できること。またデータをアクティブにATMサーバーに送信し、緊急事態にできるだけ迅速に対処できること。
  2. デバイスは、極端に厳しい高温および低温の環境で安定して動作し、世界中の空港に展開することができなければなりません。
  3. 認証とアクティブなアラームのためにSNMPv3とSNMPv3トラップが必要となります。また、機密情報が転送中に窃取されるのを防ぐために、データ暗号化が必要です。

Moxaソリューション

空港に展開されたリモートI/Oシステムを使用することで、滑走路照明、タワー照明、航行支援装置からのシリアルデータ、デジタルデータ、アナログデータを取得して、コントロールセンターにリアルタイムで送信することができます。さらに、高度なリモートI/O機能と広範な動作温度範囲を特長とする製品群は、あらゆる気候条件と過酷な環境での24時間365日の稼働に耐える堅牢性を備え、空港の運用規則に求められるノンストップのオペレーションを実現します。

SNMPv3とSNMPv3トラップが必要とされます。SNMPはポーリングをベースとしたプロトコルなので、コントロールセンターではSNMPを通じてリモートI/Oの状態を定期的に問い合わせ、すべての監視データが最新であることを確認できます。これに加え、SNMPトラップは遠隔地からコントロールセンターに送られるデータをアクティブに更新できます。ユーザーは監視データのしきい値を設定し、事前構成済みの条件が満たされた場合に、即座にアラームを受信することができます。SNMPとSNMPトラップは、空港設備から常に最新の状態レポートを受け取り、あらゆる緊急事態に迅速かつ適切に対処するために役立ちます。

セキュリティ面では、SNMPv3とSNMPv3トラップは、認証とデータ暗号化をサポートしている、これまでのSNMPで最もセキュアなバージョンです。SNMPで使用される暗号化アルゴリズムのうち、最も一般的なのはMD5です。ただし、MD5のセキュリティ上の弱点がハッカーによって悪用される恐れがあるため、サイバーセキュリティの専門家は、機密情報の保護にはSHA2のような、よりセキュアなアルゴリズムを使用することを推奨しています。Moxaのモジュラー型リモートI/O製品は、SHA224やSHA256といった暗号化アルゴリズムをサポートしています。これらのアルゴリズムは、どちらもSHA2の一種です。

Moxaを選ぶ理由

  1. SNMPv3とSNMPv3トラップのサポートによりデバイスレベルのセキュリティとアクティブなデータ転送を実現する、先進的なモジュラー型リモートI/O製品
  2. データ漏えいのリスクを最小限に抑えるために暗号化アルゴリズムSHA224およびSHA256をサポートするSNMPv3
  3. さまざまなインターフェースとプロトコルをサポートし、ユーザーによるシステムの拡張を容易にするモジュラー型リモートI/O製品
  4. -40~75°Cという温度下での信頼性の高いオペレーションを実現する広動作温度範囲モデル

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