2022 年 6 月 15 日をもちまして、本ウェブサイトは Internet Explorer のサポートを終了いたします。
他のブラウザーをご利用いただき、当社ウェブサイトでの最適な閲覧体験をお楽しみください。
シェア

スマートグリッドのDXを支えるプロトコルゲートウェイ

2023年12月6日
My Moxaで保存したリストを管理および共有できます。
Teaser Image
シェア
My Moxaで保存したリストを管理および共有できます。

近年、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが加速する中、電力網もデジタルトランスフォーメーション(DX)の新たな波を迎えています。従来型の電力ネットワークから、スマートグリッドへと進化しつつあります。新たなエネルギーネットワークのモデルであるスマートグリッドは、リアルタイムでデータを収集・分析することで、エネルギー管理の高度化を目指します。しかし、スマートグリッドを円滑に運用するのは容易ではありません。複雑なサブシステム間で、データの収集、分析、通知をタイムリーに行うには、どのような仕組みが必要なのでしょうか。

スマートグリッドの複雑性

スマートグリッドは、従来型の発電設備や再生可能エネルギー源から、デジタル変電所、マイクログリッド、エネルギー貯蔵システム、需要家に至るまで、多数のサブシステムで構成される大規模なシステムです。それぞれのサブシステムには固有の特性や要件があり、配電制御、電力監視、エネルギー貯蔵管理など、さまざまな機能が含まれます。こうしたサブシステム間で使用される通信プロトコルの多様性が、課題となります。例えば、フィーダーラインではIEC 61850、DNP3、IEC 101/104が一般的に使用され、メーターではModbus、再生可能エネルギーシステムではCANbus、バックアップ電源ではJ1939が使用されています。これらのさまざまなデータを統合することは、容易ではありません。

課題とソリューション

このように複雑な環境では、プロトコル変換とデータ統合を効率的に行うことが重要です。一般的には、この役割にPLCが使用されますが、多くのプログラミングが必要となるため、コストやシステムの複雑性が増します。もう一つの選択肢として産業用コンピューターを使用する方法がありますが、さまざまな通信プロトコルを扱うための専門知識が必要です。また、システムの稼働開始後に問題が発生する可能性もあるため、現場で問題を特定・解決するための診断・トラブルシューティングツールを用意しておく必要があります。さらに、ネットワークトポロジーが複雑になることで、過酷な環境下におけるネットワークセキュリティについても考慮する必要があります。
こうした課題に対して、プロトコルゲートウェイは非常に効果的なソリューションとなります。複雑なプログラミングを必要とせず、簡単な設定だけでプロトコル変換を実現できます。そのため、高度なプログラミングスキルがなくても、異なるシステム間のデータ統合や通信を容易に実現できます。

リモートでのトラブルシューティング

スマートグリッドでは、多くの機器が遠隔地に設置されています。現場で問題を解決するために担当者を派遣する時間を短縮するには、リモートアクセスとトラブルシューティングが不可欠です。プロトコルゲートウェイには、トラブルシューティングのためのさまざまなツールが標準で搭載されており、障害の原因特定にかかる時間を大幅に短縮できます。また、外部のデバッグツールにかかるコストの削減にもつながります。

セキュリティの重要性

プロトコルゲートウェイへのリモート接続が可能になることで、セキュリティも重要な課題となります。プロトコルゲートウェイには、HTTPS接続、厳格なアカウント・パスワード管理、イベントログの記録など、安全な接続を実現するための機能が求められます。これらの機能により、サイバー攻撃による潜在的なリスクを軽減し、システムの安全性を確保できます。

過酷な環境下で求められる信頼性

スマートグリッドの設備は、一般的に過酷な環境下で稼働します。そのため、プロトコルゲートウェイには高い堅牢性が求められます。幅広い温度範囲への対応や電磁干渉への耐性などを備えることで、システム全体の信頼性を確保することが重要です。

まとめ

スマートグリッドの時代において、プロトコルゲートウェイは異なるシステム間のデータを円滑に連携するための重要な役割を担っています。電力網を構成するさまざまなサブシステムでは、多種多様な通信プロトコルが使用されているため、スマートグリッドの実現には、効率的なプロトコル変換とシームレスなデータ通信が不可欠です。プロトコルゲートウェイを活用することで、簡単な設定によるプロトコル変換、リモートでのトラブルシューティング、システムのセキュリティ確保を実現できます。こうした技術の活用は、よりスマートで効率的なエネルギー管理の実現に貢献し、スマートグリッドの発展を促進するとともに、世界の電力供給のあり方を変えていくことにつながります。

Moxaのフィールドバス-イーサネットゲートウェイ MGate は、シリアルデバイスをイーサネットネットワークに接続するだけでなく、複数の接続に対応し、さまざまなプロトコル間の変換を実現します。選定表とMGate製品ページをご覧いただき、お客様のニーズに適したMGateシリーズをお選びください。

  • 最新のModbus TCP/EtherNet/IP/PROFINET-to-CANopenゲートウェイの詳細については、5121/5122/5123 シリーズの製品ページをご覧ください。

その他の記事

バッグに追加