光ファイバリンクを設計する場合に考慮すべきことの1つが、光パワーバジェットです。パワーバジェットとは、光ファイバ接続を行うときに使用可能な光の量を意味し、光送信器の出力(送信出力)と受信器の感度(受信感度)の差です。使用可能な光出力の量(単位:dBm)は、以下のような単純な計算で求められます。
パワーバジェット(dBm) = 送信出力 - 受信感度
送信出力とは、デバイスの最低送信出力(デバイスから最低限提供されることが保証される出力)のことです。受信感度とは、受信器が正確に動作するために最低限必要となる光の量のことです。
モジュール名 |
送信出力 |
受信感度 |
パワーバジェット |
TCF-142-S v2.3 |
-15 dBm |
-34 dBm |
19 dBm |
TCF-142-S v3.1 |
-5 dBm |
-25 dBm |
20 dBm |
TCF-142-M v2.1 |
-10 dBm |
-25 dBm |
15 dBm |
TCF-142-M v3.1 |
-5 dBm |
-20 dBm |
15 dBm |
TCF-90-S |
-5 dBm |
-24 dBm |
19 dBm |
TCF-90-M |
-5 dBm |
-20 dBm |
15 dBm |